日刊自動車新聞社

企業の採用ご担当者の方は「モビナビの求人掲載」

メニュー

自動車業界トピックス

愛知工科大自動車短大、自動車工業学科に新コース 進路選択の幅広がる

学生一人ひとりの夢を実現すべく、より専門的にバックアップ

愛知工科大学自動車短期大学(安田孝志学長)は2021年度から、2年制の「自動車工業学科」内に「整備士養成コース」と「メーカー・大学編入コース」を新設する。これまで同校には1級整備士を目指して入学する学生が多かったが、近年、メーカーへの就職希望など、整備士以外の形で自動車業界に関わりたいと考える学生が増加している。この動きに対応するため、2つのコースの設置に踏み切った。これまでのノウハウを活用し、学生一人ひとりの夢を実現すべくより専門的にバックアップする体制を整える。

同学科に入学した学生は1年次の前期に自動車の基礎知識と整備技術を修得した後、いずれかのコースを選択して希望する進路に合わせた学びを進める。各コースに定員は設けず、希望したコースに所属できる。

「整備士養成コース」は自動車整備関連企業への就職や1級自動車整備士資格の取得希望者を対象とする。国産車・輸入車ディーラーなどで即戦力として活躍するための知識や技術を身に着けるほか、愛知工科大学工学部機械システム工学科の「1級自動車整備士養成課程」への3年次編入を目指す。より実践的な科目の履修を推奨し、2年間での確実な2級整備士資格取得を目標とする。

「メーカー・大学編入コース」は研究、開発系エンジニアとしての自動車メーカーへの就職、四年制大学への3年次編入学を目指す学生を受け入れる。整備の知識、技術に加え、物理学や流体工学など工学領域を修得する。専門分野をより深く学ぶことで、愛知工科大学や他の4年制大学への編入学を目指す際に進路選択の幅を広げる。また、愛知工科大学の指定科目を特別聴講生として履修し、編入後は単位として認定を受けることもできる。

同学は同学科の1年次前期を実際に自動車を学びながら自分が将来自動車業界のどのポジションで活躍したいかを考える機会とも位置付けている。学びとともに業界で働くことへの具体性を高めることでモチベーションを創出する。なお、同学科の募集人数や入学者選抜の方法には変更ない。

※日刊自動車新聞2020年(令和2年)7月7日号より