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厚労省選定 平成30年度「現代の名工」、自動車業界から16人

厚生労働省は12日、都内のホテルで「平成30年度の卓越した技能者(現代の名工)」に選んだ150人を表彰した。自動車関連業界からは試作車のボディー製作に関わる板金加工に従事するトヨタ自動車の山下壽志さん(56)ら16人を選んだ。山下さん、厚労省提供=は優れた視覚・触覚により0.05ミリメートルの平滑度まで仕上げられる技能を持つという。
自動車関連の主な受賞者と職種名、所属、受賞理由は次の通り。(敬称略、カッコ内は年齢)

「現代の名工」自動車関連から16人(ボディー外板部品の制作風景)

中ぐり盤工・岩崎幸雄(56)ジェイテクト刈谷工場=熱変形を考慮したクランプ位置や最適な締め付け力を数値化した条件表を作成した▽フライス盤工・上田兼正(52)デンソー=ナノメートル単位の超精密加工などにおいて数多くの工法開発や改善を実現した▽板金工・山下壽志(56)トヨタ自動車=アルミ手加工で「焼きなまし手法」を確立し、自社初のアルミボディ量産化につなげた▽同・大畑充宏(53)マツダ=手のひらで銅版表面をさすり、極微小な凹凸やひずみを瞬時で感じ取る▽金属手仕上工・大野和夫(62)久野金属工業=電気自動車用モーターハウジング部品を量産するための厚板ハイテン材用プレス金型をマイクロメートル単位で仕上げる▽旋盤工・今野和男(57)日産自動車いわき工場=エンジンの高精度な品質に対応、その加工技術や技能が標準化された。
成形プレス工・藤原勇(55)アイシン・エィ・ダブリュ=切削レスや搬送機の位置ずれ不良を抑える「グリッパー調整用芯出し治具」を考案した▽金型仕上工・鳥居正孝(54)デンソー湖西製作所=合理的な金型構造の画期的な考案により、新加工開発金型の具現化を図った▽産業用工作機械組立工・江口吉勝(57)日立オートモティブシステムズエンジン&シャシー事業部=自動組立ライン設備の無人検査工程を実現した▽機械部品組立工・新圡史夫(53)アイシン・エィ・ダブリュ=電気エネルギーを使用しないからくり技能を駆使して器械を製作する。
機械検査工・吉澤正男(58)いすゞ自動車栃木工場=大型車・バスのギアノイズを低減する高品質な歯車を作り込んだ▽機械修理工・加藤勇一(58)日産自動車栃木工場=鋳造設備の設計・製作・設置で故障ゼロの達成や生産性・品質の向上に貢献した▽民生用電子・電気機械器具修理工・豊田貢市郎(59)日立ジョンソンコントロールズ空調栃木事業所=薄肉化するアルミ材を90マイクロメートルでプレス加工を可能にし、加工精度の大幅な向上を図った▽電子計算機組立・調整工・中川浩人(58)デンソー=ロボットやモーター、視覚装置などと機械を組み合わせ、マイクロメートルレベルの高速高精度な位置制御を可能にした。
自動車整備工・松尾忠(59)トヨタ自動車=指先の感覚が鋭利な端末部位における「端末処理0.06ミリ以上」という社内基準に数値化された▽自動車板金工・西村文孝(56)トヨタ車体吉原工場=「両凹凸検出技能」や「ロー付け技能」で、各種素材の特徴を理解した高水準の加工を実施した。

※日刊自動車新聞2018年(平成30年)11月13日号より