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2018年度新車販売N―BOX2年連続首位 軽が初のトップ5独占

2018年度の登録車と軽自動車を含めた車名別新車販売台数で、軽が上位5位までを独占した。年度、暦年を通じて初めてと見られる。18年度の首位はホンダの「N―BOX(エヌボックス)」で2年連続。年度での20万台の大台突破も2年連続となる。軽のみのランキングでは4年連続のトップを維持した。エヌボックスは2位以下に、同社「フリード」の18年度販売台数に匹敵する8万台以上の差をつける圧勝ぶりを見せつけた。一方、登録車トップは日産自動車の「ノート」で総合6位。登録車が5位圏外になるのは異例と見られる。軽は引き続き勢いを維持しており、19年度も新車市場のけん引役となりそうだ。

2018年度新車販売台数トップ10

軽の強さは順位にも表れている。17年度は総合2位にトヨタ自動車の「プリウス」が食い込んだものの、18年度は上位5車種を軽が占めた。トップ10入りした登録車は3車種のみで、新車市場における軽の存在感が着実に高まっていることを裏付けている。軽は総合4位の日産「デイズ」が3月末に全面改良を実施し、今後販売を伸ばす可能性が高い。今後、軽市場で混戦模様のポストエヌボックス争いが、激化していきそうだ。
登録車のみのランキングでは、2位にトヨタ「アクア」、3位にプリウスがランクイン。ミニバンでは4位の日産「セレナ」がトップとなった。
3月単月の総合順位は、エヌボックスが19カ月連続で首位の座を守った。登録車は総合4位のノートが最高で、登録車のみの順位では3カ月連続のトップとなる。上位10車種の内訳は軽が6車種、登録車が4車種となっており、前月と構成に変化はなかった。

◆年度で初の首位 日産「ノート」

日本自動車販売協会連合会(自販連、小関眞一会長)が4日発表した2018年度の登録車の車名別販売台数によると、日産自動車の「ノート」が年度で初めての首位を獲得した。日産が年度トップを獲得するのは1986年度の「サニー」以来32年ぶり。ノートは18暦年で日産車として初めて首位を獲得。年度もこれに続き首位を守った。独自のハイブリッド技術「eパワー」が人気を集め、単月ベースでも3カ月連続でトップに立っている。

※日刊自動車新聞2019年(平成31年)4月5日号より