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よくわかる自動車業界

電動化・電子制御化「1000万行」

 車への搭載数が飛躍的に伸びているのが電子制御ユニット(ECU)、センサー、モーターといった電子部品だ。ECUは車1台につき多いモデルで80個、センサーは200~300個、モーターは100個に上る。車の価格に占める電子部品の割合はハイブリッド車では5割(経済産業省資料)にも達している状況だ。
電子化によって車の環境性能、安全性は大きく進化した。例えばエンジンではコンピューターが各種センサーからの情報を得て燃料噴射や点火のタイミングを最適に制御することにより、燃料消費量や排出ガスの削減につなげている。安全面ではエアバッグ、ブレーキ、トラクションの制御が電子化され、事故時の被害軽減、車体の挙動の安定化に生かされている。
電子制御の広がりや複雑化によって、ソフトウエアのプログラム行数は10年前(2000年)の約10倍、約1千万行に膨らんでいる。自動走行技術の開発が加速する今後、プログラムはさらに増え、近い将来は1億行になるとも言われている。一方、最近のリコールはプログラムの欠陥を原因とするものも増えており、プログラムの信頼性をいかに高めていくかが大きな課題になっている。
動力を電気でまかなう電動化も進んでいる。電動化の主な目的は、エンジンの負荷低減による燃料消費量、二酸化炭素排出量の削減にある。ハイブリッド車のように駆動力をモーターで補助するだけでなく、エアコンのコンプレッサー、エンジン冷却用ウォーターポンプ、パワーステアリングのアシスト機構などが電動化され、エンジンの負荷低減につながっている。