あこがれのメルセデス
シュテルン中央に入社し、間もなく1年を迎える。今では、車検整備を入庫から終了まで一人でこなし、検査員の先輩から「合格だ」と言われるようになった。「一人でできることが増える度に、自信につながります」と笑顔を見せる。
自動車整備関連の仕事をしている親戚の影響もあり、子どもの頃から、クルマや整備の仕事に興味があった。高校生の時には、自身が乗っていたバイクの不調を、自分の手で直したこともあり、その時の喜びも、整備士の道に進むきっかけになったという。
専門学校ではさまざまな車種で実技を行うが、中でも「メルセデス・ベンツの高級感と内装のセンスの良さに憧れました」と、就職先にはメルセデスの取り扱いのあるディーラーを希望した。 シュテルン中央を見学した際、社内の雰囲気の良さや、冷暖房が完備されたサービスセンターの設備を知り、「働きやすい環境」と入社を決めた。また、他ブランドの取り扱いがないため、入社後は憧れのメルセデスだけをいじれることに期待が膨らんだと当時を振り返る。
入社間もない頃は、不具合の原因を調べる上で、「何を見ればいいのかさえわからないことも多かった」という。しかし、周りの先輩に教えてもらいながら経験を積み、昨秋頃から少しずつ理解できることが増え、自身の成長を感じられるようになった。
1年次では、メルセデス・ベンツ日本が行うメンテナンステクニシャンの資格取得に向けたオンライン試験に合格した。4月には、初めての後輩を迎える色川さん。「何でも教えてあげられる先輩になりたい」と、一歩ずつ資格の取得を進めると同時に、技術の研さんに意欲を示す。