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自動車業界トピックス

クルマの楽しさを発見しよう  オートサロン2019 来場過去最多33万666人

自動車、パーツメーカー426社出展

「東京オートサロン2019」が11日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開幕した。クルマ好きの「カスタムカーの祭典」として1980年代にスタートした同イベントは、近年では若者や家族連れの来場者が増えるなど幅広く人気を獲得。自動車メーカー各社が、顧客との貴重な接点機会の場と捉え、発売間近の新型車やカスタマイズカー、コンセプトカーを披露する場として本格的に活用している。今回も各社が最新の車両を公開し、アフターマーケット各社とカスタマイジングのアイデアを競った。

今回で37回目の「オートサロン」には426社が出展

今回で37回目となる東京オートサロンは、自動車メーカーやカスタムパーツメーカーなど426社が出展。ドレスアップしたカスタムカーやチューニングカー、コンセプトカーなど過去最大の906台が会場を彩った。同乗試乗会やコレクタブルカーオークションなど関連イベントも増やして来場者を楽しませた。自動車メーカーの出展も定着し、6社がプレスブリーフィングを行った。

トヨタは「GRシリーズ」で開発中のダイハツ「コペン」ベースのモデルなどを展示

トヨタ自動車は、スポーツカーシリーズ「GR」の限定モデル「マークX GRMN」を発表。さらにダイハツ工業の軽オープンスポーツ「コペン」をベースにした「コペンGRスポーツコンセプト」も初披露した。トヨタの友山茂樹副社長は「コペンはもっと気軽にGRを楽しんでもらうため市販を目指し開発を進めている」と、トヨタグループが連携してGRシリーズの車種群を拡充していくとした。14日に開幕するデトロイトモーターショーで市販モデルを発表する新型「スープラ」のレース仕様も展示した。

日産は「エクストレイル オーテック」(右)や「リーフオーテックコンセプト」を出品

日産自動車と子会社オーテックジャパンは、「エクストレイル」の“オーテック仕様”を28日に発売。昨年の東京オートサロンで参考出品したコンセプトカーが来場者から好評で「SUVニーズの中にも内装のデザインや質感、素材などで高級志向が高まっている」(オーテックジャパンのデザイン関係者)ことから市販化を急いだという。

マツダは「マツダ3」の開発責任者とデザイナーらがトークセッション

マツダは、新世代商品の第1弾となる新型「マツダ3」(北米仕様車)を国内初披露した。青山裕大常務執行役員は「マツダプレミアムの実現に向けたマツダの新時代を切り拓く役割を担う」と説明。開発責任者の別府耕太氏とデザイナーの土田康剛氏によるトークセッションも行った。

三菱自はデザインを大幅に変更した「デリカD:5」を公開

三菱自動車は、大幅改良し近く発売する「デリカD:5」のクリーンディーゼル車を披露した。深澤潔執行役員は、「デリカはユニークなオールラウンドミニバンで国内販売の看板車種だ」と新型に対する意気込みを語った。
ダイハツ工業は、軽オープンスポーツ車「コペン」をクーペスタイルに仕上げた「コペンクーペ」を展示した。炭素繊維強化プラスチック製のハードルーフを装着。開閉式のガラスハッチからは荷物の出し入れも可能とした。「東京オートサロン2016」に出展し、来場者など多くのユーザーから好評だったことから200台限定で商品化することにした。11日から募集を開始、生産は4月以降を予定する。

スバルは、スバルテクニカインターナショナル(STI、平川良夫社長、東京都三鷹市)と共同開発した「フォレスターアドバンススポーツコンセプト」や「インプレッサSTIスポーツコンセプト」を披露した。平川社長は、両コンセプトモデルについて「来場者の反応が良ければ(コンプリートモデルとして)市販化を検討したい」と話す。

※日刊自動車新聞2019年(平成31年)1月12日号より

来場者が過去最多の33万666人となった東京オートサロン

東京オートサロン実行委員会は13日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催した「東京オートサロン2019」の来場者数が過去最高の33万666人だったと発表した。前回比では3.6%増。11日からの会期中、3日間すべてで前回実績を上回った。
今回は426社、906台が出展した。11日は同2.5%増の8万310人、12日は同0.5%増の12万3179人、13日の最終日は同7.6%増の12万7177人。

※日刊自動車新聞2019年(平成31年)1月16日号より