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自動車業界トピックス

〈本紙 都内整備士養成学校アンケート〉入学希望者は昨年並み

入国制限影響大きく留学生は減少

【東京】日刊自動車新聞社は、東京都内の自動車整備士養成学校を対象に2023年4月入学希望者についてのアンケートを行った。10月末時点における入学希望者は「昨年並み」と回答した学校が8割を占めた。長引くコロナ禍による入国制限により、留学生の入学が減少傾向にある中、各校の学生募集における独自の取り組みの成果が出た格好だ。自動車の安心・安全を守る自動車整備士の確保・育成に向けて、来年4月までオープンキャンパスや個別対応などの学生募集活動を積極的に行っていく。

留学生の入学希望者は「減った」と回答した学校が8割となった。入国制限の影響は未だ大きく、「日本語学校に通う外国人そのものが減少し、日本語学校の経営も厳しくなっていると聞く」と回答した学校もあった。ある学校では、留学生の入学が多かった2年制のクラスの入学希望者が減少。厳しい状況を明かした。また、「留学生の中には入国前に日本語学校のオンライン教育を母国で受講し、入国後にその日本語学校で学んだという入学予定者もいた」という。

日本人では1級課程を希望する入学者が増加した学校が半数以上を占めた。将来的に増加する電動車の時代を見据え、電気系授業や故障診断などを学びたいと考える高校生が増加していることなどを要因の一つとみる向きもある。

コロナ前とコロナ禍を比較した学生募集活動での変化については、回答したすべての学校がオンラインによる説明会や見学会、オープンキャンパスを導入。ただ、今年度については「ほぼ通常通りに戻りつつある」「オンライン希望者は減少している」と回答した学校が大半を占めた。ただ、今後も感染状況や学生の希望に応じて柔軟に対応していく方針を示しており、「地方・留学生・女子・既卒などどこから取るかの独自戦略が必須」と、注力する層ごとにアプローチ方法を変えた募集活動も欠かせないと思われる。その中で各校ともに重視するのが各種SNS。イベントや学生の声、学校の特徴などを随時発信することで「SNSによる情報発信に反応が多い」と手ごたえを示している。

アンケート協力校=読売自動車大学校、東京工科自動車大学校、東京自動車大学校、トヨタ東京自動車大学校、日本工学院八王子専門学校(順不同)

※日刊自動車新聞2022年(令和4年)12月2日号より