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自動車業界トピックス

スズキ、自動車整備士向けの採用動画を制作

代理店向けの人材採用支援で

スズキは、自動車整備士向けの採用動画を制作する。動画は販売代理店の人材採用支援の一環で制作し、2023年春をめどに配布を予定する。学生が整備士の働く姿を見られる機会はインターンシップ(実務研修)などに限られており、参加人数にも限度がある。動画でビジュアル的にわかりやすく整備士の日常を学生に示すことで、スズキディーラーで働くイメージを抱きやすくし、整備士の人材確保につなげる考えだ。

整備士向けの採用動画は、通勤や業務の風景など整備士の日常の様子を物語仕立てで紹介する動画の制作を予定する。また、引佐研修センター(浜松市北区)で11月に開いた「第17回スズキサービス技能競技会全国大会」=写真=や予選に当たる全国のブロック大会の模様も盛り込む予定で、真剣勝負に挑む整備士の一面も映し出していく。

整備専門学校の入学者数は定員割れが続いており、整備業界全体が人材確保に苦慮している。2021年度版「自動車整備白書」によると、21年度は1万1775人の入学定員に対して入学者数は約7割の8455人だった。整備業界では同時にイメージと実態のギャップなどによる離職も課題として抱えている。こうした中で、スズキは採用動画の制作で、整備士という仕事の訴求と就職後のイメージを学生がつかみ易くすることで代理店の人材確保の支援を図っていく。

※日刊自動車新聞2022年(令和4年)12月6日号より