乗用車メーカー8社が29日に発表した1~6月の生産・販売実績によると、世界生産台数は前年同期比30.0%増の1229万9447台だった。自然災害や半導体不足の影響を受けて2019年度の水準には達していないものの、米国や中国が好調に推移し、前年からは着実に回復した。世界販売台数も同29.4%増の1313万4967台と回復した。ただ、6月は国内生産に半導体不足の影響が広がったほか、東南アジアの一部地域では新型コロナウイルスの感染再拡大が自動車業界にも大きな影響を与えており、足元では自動車の生産・販売ともに地域によって明暗が分かれている。

 1~6月の海外生産台数は同38.1%増の830万7285台、国内生産は同16.0%増の399万2162台だった。海外では北米の生産が市場回復に伴って好調で、トヨタ自動車の北米生産は19年実績を3.4%上回る98万5328台に増加、ホンダの北米生産も19年実績を上回った。また中国の生産台数も堅調に推移し、ホンダは1~6月累計で過去最高の生産台数を記録した。

1~6月の世界販売はコロナ禍からの反動で全社1割以上の増加となった。国内販売は同11.7%増だったが海外販売が同33.8%増の1089万3179台と増加した。

6月の生産・販売実績は地域ごとにばらつきが大きかった。米国は回復傾向が続いている一方、中国販売は前年を下回った。国内生産に半導体の影響が広がったため、単月の販売台数では8社中6社が前年を割れた。アジア圏では感染の再拡大でマレーシアの生産が6月はほぼ全面的に停止した一方、5月に感染拡大が深刻化したインドは順調に回復しており、スズキの生産は6月として最高だった。