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自動車業界トピックス

国交省、運送事業者の職場環境良好度認証 新たに「二つ星」導入

人材確保へ改善促す

国土交通省は、自動車運送事業者の職場環境改善に向けた取り組みを求職者に分かりやすく伝える評価制度「運転者職場環境良好度認証制度(働きやすい職場認証制度)」で、現行の「一つ星」に加えて新たに高い水準の「二つ星」を導入する。認証を取得した事業者にさらなる改善の取り組みを促すことで、より働きやすい労働環境の実現や安定的な人材確保につなげてもらう。来年度には「三つ星」を導入することも決定し、同認証制度の普及で運送事業者の働き方改革を推進したい考えだ。

自動車運送事業者の働き方改革への取り組みを見える化する

12月16日から来年2月15日まで、「一つ星」をすでに取得している事業者を対象に「二つ星」の申請または「一つ星」継続申請の受け付けを行う。「一つ星」の新規認証に関しては、9月16日から11月15日まで申請を受け付け、来年3月以降に順次認証事業者を公表する予定だ。

審査要件は「法令順守など」「労働時間・休日」「心身の健康」「安心・安定」「多様な人材の確保・育成」について、基本的な取組要件を満たしていれば認証を取得できる。「二つ星」については、6つ目の要件として「自主性・先進性など」を加える。

認証取得によるインセンティブとして、国交省は厚生労働省と連携し、ハローワークの求人票への認証マークの表示や、認証事業者と求職者のマッチング支援を実施する。また、求人エージェントなどの認定推進機関の協力を得て、求人サイトに認証事業者の特集ページや設備改修工事の料金割引なども行う。

国交省から認証実施団体の指定を受けた日本海事協会が、申請受付と審査、認証手続きを行う。審査料は1申請当たり5万5千円で、インターネットによる電子申請の場合は3万3千円となる。登録料は6万6千円(いずれも消費税込み)。

国交省は、自動車運送事業者の職場環境改善に向けた各事業者の取り組みを「見える化」するための同評価制度を2020年に創設。8月2日現在、一つ星認証事業者は3278社を数える。

※日刊自動車新聞2022年(令和4年)8月6日号より