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自動車業界トピックス

東北運輸局、女性整備士の座談会開催 独自視点で魅力発信

【山形】東北運輸局(田中由紀局長)は、山形市で女性整備士が意見を交わす座談会「~自分の女子(すき)を貫け!女性整備士の魅力を発信~」を開催した。座談会には山形県内の女性整備士6人がパネラーとして参加、座談会の開催に協力した山形県自動車整備振興会(鈴木吉徳会長)の鈴木会長と小関眞一副会長がパネリストとして加わった。女性整備士は約2時間にわたって意見を発表し有意義な時間を過ごした。

山形県の女性整備士が意見を交換

自動車整備業界は男性色が強いが、整備士不足が叫ばれており、その中で数少ない女性整備士に意見を述べてもらい、女性の目から見た女性進出の課題や待遇などについて、率直な意見を提案してもらった。2部構成で行った。

パネラーとして参加したのは、山形日産南陽店の井上直美さん、同社米沢店の高橋美咲さん、山形三菱鉄砲町店の髙橋りかさん、阿部自動車の鈴木さやかさん、森谷モータースの村上天寿さん、北斗クラフトの沼澤七恵さんの6人。

第1部の「整備業界への女性参画」では、自転車が壊れた際に直したことで整備が好きになったや、家でトラックの整備していた影響を受けて整備士になったと述べた。

「自動車業界にどのようなイメージをお持ちですか」については、残業が多いイメージ。世の中に欠かせない仕事。「なぜ自動車整備業界に女性が少ないと思いますか」については、結婚や妊娠がある。力仕事が大変。男性の職場というイメージが強い。「どうすれば自動車整備業界に女性が入ってくれると思いますか」については、男性の職場というイメージをなくしてほしい。女性整備士だけのCMを作ってみたらとの指摘が出た。

第2部の「女性整備士の魅力発信」では、「あなたが思う、自動車整備士の魅力とは何ですか」ついて聞き、ありがとうと感謝してもらえることと答えた。「働く上で、改善してほしい点はありますか」については、子育て中の社内周知フォローやつなぎを上下セパレートにしてほしい。夏場は暑くて冬場は寒いので、工場内の環境を整備してほしいなどの声が聞かれた。「自動車業界で働く上で、あなたの強みは、なんですか」は、女性のお客さまが信頼してくれる。

講評では鈴木会長が「お話を聞いていると生きがいを持って取り組んでいえるイメージ。このような人材にチャンスを与えることが必要」、小関副会長は「お客さまの感覚を変える良い機会。魅力的な自動車業界を作っていきたい」、田中局長は「こういう座談会が開かれたのは良い機会。女性のネットワークが出来れば、心強いと思う」と締めた。

※日刊自動車新聞2023年(令和5年)6月16日号より