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自動車業界コラム

社員の健康づくりを推進
東京日野(桑原優社長)は、社員の健康を重要な経営資源の一つであると捉え、経営陣、健康保険組合や産業医、社員やその家族が一体となった健康づくりを推進している。2019年度は初めて、女性社員向けの「乳がんセミナー」を開催した。女性特有の病気に対する知識を深めてもらい、乳がんの予防や早期発見につなげる狙い。男性比率が高い商用車ディーラーで、女性社員が健康で生き生きと働くことができる会社づくりを目指す。
同社は女性社員がこれまで以上に活躍できる環境整備に向け、研修の充実を図ってきた。「女性活躍推進研修」では、女性社員が果たしている役割について職場の上司も再確認するとともに、女性社員が意思や目標を持ち仕事に打ち込むことができる環境づくりを目指した。
 そうした取り組みの一環として新たに、「乳がんセミナー」を開催し、2日間で合計64人が参加した。セミナーでは、乳がんの基礎知識や最新の治療法、また治療にかかる費用について知識を深めてもらった。座学の後は、模型を使った触診体験を行うなど、セルフチェックに役立つ内容で、参加した社員からは「検査を受ける大切さを知った」など、予防への意識が高まったという声が多く寄せられた。病気を知ることで、健康診断の積極的な受診にもつなげたい考えだ。
同社は女性に限定せず社員の健康増進に注力している。20年3月、経済産業省が認定する「健康経営優良法人」に2年連続で認定された。この認定制度は従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践する「健康経営」の取り組みが優良であることなどを認めるもので、社員を会社の財産と捉え健康増進に努める同社の経営が評価された。
今後も、社員の健康や女性の活躍推進をサポートし、活力のある会社づくりを目指していく。

※日刊自動車新聞2020年(令和2年)6月23日号より