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モータースポーツトピックス

名古屋トヨペット ファン トゥ ドライブ活動を通じモータースポーツファンづくり

年2回のサーキット走行イベント 社員に挑戦の機会

名古屋トヨペット(小栗一朗社長)は「クルマのファンづくり」を推進しユーザーとの関係強化を目指す「FUN TO DRIVE(FTD)活動」を通して、モータースポーツの魅力や車を運転する楽しさを訴求している。活動は2012年4月に設置したFTD事業部を中心に、同社グループ企業との連携も含めて活発に展開。役員・社員が業務としてモータースポーツに挑戦する機会を設けるとともに、モータースポーツファンの拡大やユーザーのモータースポーツ活動のサポートなどに取り組んでいる。

 FTD活動は、同社の企業姿勢「Nice To People ―人に素敵を―」の取り組みの一つとして、社員やユーザー、地域に「素敵」を届け、企業としての魅力を高める狙いがある。社員が業務として参戦するのも、このためだ。その意義を幹部や社員も理解して部下や同僚の参戦を後押し。参戦体験を各店舗が共有し、ユーザー対応力の強化などに繋げている。
モータースポーツファンの拡大では、毎年2回、サーキット走行イベント「NTPグループ FUN TO DRIVEサーキット」をグループ合同開催しているほか、愛知県内で開かれるモーターショー、カスタマイズなどのイベントや移動展示会に出展している。
加えて、クラシックカー公道ラリーのラ・フェスタ・プリマヴェラでは名古屋市熱田区の本社敷地を競技会場に提供し、幼稚園児の招待をはじめとする集客やイベント実施などで協力。さらに、昨年は同社の情報発信拠点NTP―ark(エヌティパーク)トヨタが入居する複合商業施設イオンスタイル豊田(愛知県豊田市)で、ジュニアカート体験会を開催した。カートはモータースポーツの入り口と捉え、社内のカートレース大会も昨年2回開催している。
また、社外会員組織NAVUL(ナブール)も設け、走りを楽しみたいユーザーに走行機会や最新情報などを提供。さらに、モータースポーツ情報を発信するカスタマイズ拠点「GRガレージ豊田土橋」(愛知県豊田市)でユーザーのモータースポーツ活動もサポートする。
一方、モータースポーツ競技では、全日本ラリー選手権やトヨタガズーレーシング(TGR)ラリーチャレンジ、ラ・フェスタ・プリマヴェラ、ラ・フェスタ・ミッレミリア、サーキットレースのインタープロトシリーズに出場。社内からドライバーやメカニックを選抜して参戦している。
このうち全日本ラリーは「ヴィッツGRMN」「86」で参戦して上位成績を持続し、ラ・フェスタ・プリマヴェラには毎年、「トヨタ2000GT」「トヨタスポーツ800」で出場。また、今年はポルシェカレラカップジャパンにメカニックを派遣するなど、最先端のモータースポーツ車両から旧車に至るまで、多種多様な車両に対応するサービス技術力も磨いている。これらによりレース経験があるエンジニアが各店舗に一人はいる体制を目指すなど、全社でモータースポーツ活動を進めている。

※日刊自動車新聞2019年(令和元年)6月20日号より