ポルシェ正規販売店を展開するイー・ビー・アイ・マーケティングは、プレミアムブランドによる〝感動と喜び〟の提供を目指している。働くスタッフに対しても、ポルシェブランドで働く喜びやモチベーションの維持・向上に向けた支援を行っている。管理部の三澤孝輔課長は「車好きでポルシェ好きな人に入社してもらいたい」とし、未経験であっても入社後の研修によって実力を発揮する人が多いことを明かす。また、明るい会社風土に魅力を感じて入社する人が増加しているという。
ポルシェセンター目黒でメカニックとして働く入社４年目の三ツ木大知さんも「会社見学をしたときの雰囲気の良さ」に魅力を感じて入社を決めた一人。輸入車ディーラーに就職したいとは思っていたものの、どこのメーカーにするかを決めかねていた。同社の拠点見学時にメカニックの人たちが気さくに話しかけてくれたり、質問に答えてくれたことが入社の決め手となった。入社後も「その印象は変わらない」とし、「プライベートなことも含め、作業で分からないことも気軽に話すことができる」と話す。
仕事に関しては、１年目はオイルやブレーキフルードの交換などの基本整備の反復が中心となる。最初は時間がかかっていたことも、毎日繰り返すことで作業スピードが早くなることが分かるという。また、班長が仕事の進捗や成長を見ながら仕事の割り振りを決めるため「頑張り次第でさまざまな仕事を任せてもらえる」とやりがいを口にする。いまは車検や見積もり作成、故障診断なども少しずつ手がけるようになっている。「配線図の見方なども教えてもらい、できる仕事の範囲が増えてきた」と成長の実感がモチベーションの向上につながっている。
　ポルシェセンター銀座　小石川認定中古車センターで、サービスアドバイザーとして勤務する山田悠介さんは、メカニックからアドバイザーに転向した。業務は入庫や出庫の管理から板金塗装受付、手配など多岐に渡る。「自分がメカニックを経験したからこそ、車の特性や整備内容について分かっていることが役に立っている」と話す。入庫や出庫の管理は、作業内容、当日の出勤予定者や人数などを総合的に判断するためだ。また、「お客さまに納得してもらえるように、原因、対処法、理由を明確に説明できるようにすること」を重視する。「自分の提案でお客さまが喜んでくれることが嬉しい」とやりがいにもつながっているという。
アドバイザーの仕事について「人と話すのが好きな人は向いている」と話す。同社の中にはメカニック経験がないサービスアドバイザーも多く活躍している。「知識は入社後に身につけることができる。しっかりとコミュニケーションが取れることのほうが重要なのでは」と考えている。
同社では今後もメカニック、アドバイザーのほか、営業やレセプションなどの募集も積極的に行っていく考えだ。