日産東京販売(竹林彰社長)では、SNSによる既存客・新規客へのアプローチなどDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む。推進役となっているのがデジタルマーケティンググループの丸山文子課長補佐、鈴木巴菜さん、許諾さんだ。
丸山さんがウェブデザインやプログラミングの知識を身に付けるため、会社に通いながら学校に通い始めたのは15年ほど前のこと。「ウェブ制作のニーズは将来必ず高まると考え、手に職をつけておきたいと思ったから」と振り返る。その後、地域統括会社への出向なども経験し「デジタルマーケティングの必要性をより強く感じ始めた」という。2021年の販社統合のタイミングでデジタルマーケティングの専門部署が立ち上がり、鈴木さん、許さんとともに推進役に抜擢された。
鈴木さんは現在、LINE(ライン)を活用したファンづくりに注力。「お客さまにお得感を感じてもらえるような情報発信」を心がける。今後はラインを活用し、より利便性の高い機能の実装も検討したいと考えている。許さんは日本で働くことを目標に中国から日本の大学に留学。その後同社に入社した。現在はホームページの内容充実に取り組んでおり、検索にかかりやすい言葉などを入れ込むことで、検索する人が探している動画や画像などの情報へのアクセス向上を実践する。
同社では今後、顧客の志向や購入方法の多様化などに合わせて「デジタルを多用した顧客コミュニケーションを充実させていきたい」(丸山さん)とし、顧客との接点強化やファンづくり、新規顧客の開拓支援につなげていく。