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仕事研究コラム

自慢のメカニック

高い向上心がサービス部門を活性化

福島トヨタ 笹木野店 サービス課 橋本 拓実さん

橋本拓実さんは、2021年にトヨタ自動車の社内資格である「トヨタサービス技術検定1級」を取得した。福島トヨタの整備に携わる社員の3割ほどしか保有していない難関を入社4年目で突破した。さらなる知識と技能を習得し、次の目標を達成すべくまい進している。
 自動車業界に携わるきっかけは、幼少期に友人の家族が乗っていた自動車にひかれたたこと。「小さなころのおぼろげな記憶ですが、古い『ハイラックス』でした。とてもスタイリッシュで、ミニカーなどの収集から自動車に興味を持ちました」と振り返る。その後、整備士の道に進むことを決め、工業高校を経てトヨタ東京自動車大学校に進んだ。学生時代は、課題や技術の習得に時間を費やし、高い志を持って業界に飛び込んだ。就職活動を行っていた当時はトヨタの全車種併売化前で、メーカーを代表する「クラウン」や「ランドクルーザー」などを取り扱える点に魅力を感じ、福島トヨタを選択した。
橋本さんは、トヨタ検定1級試験のため準備に約2年間をかけ、社内選抜と本試験に臨んだ。挑戦は、職場の支援も大きかったという。所属する店舗は、部署を横断して助け合う環境が整っていることや、直属の上司が最上級資格「トップクルー」を取得していたことも背中を押した。日々の業務の中で目標を設け、職務に真摯に向き合う姿勢は職場にも好影響を与えているという。同店の小室志穂店長は橋本さんを「向上心が非常に高く、その点がサービス部門の活性化にもつながっている」と高く評価する。
次の大きな目標はトップクルーの資格取得だ。そのために現在は、経験や技術の蓄積に励んでいる。新たに担当した車種や整備について、作業後に振り返り可能なメモを書くなどして自らの作業内容を見返し、2回目以降の作業効率向上を図る。「トップクルーを10年以内に取得したい」と語る橋本さんは、作業品質だけでなく顧客対応の向上にも意欲を燃やしている。

プロフィール

2018年トヨタ東京自動車大学校1級自動車課卒、同年4月福島トヨタ入社。1995年7月生まれ、26歳。福島県二本松市出身。休日は愛車の「ランドクルーザープラド」かヤマハのバイクでツーリングを楽しむ。

会社概要

▽設立=1946年10月1日▽本社=福島市太平寺字沖高25番地▽代表者=蔵敷大浩社長▽社員数=523人▽拠点数=22