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仕事研究コラム

関東・東北 自慢のメカニック特集 ~クルマの安全・安心を最前線で支える整備士たち~

常に上を目指しキャリアアップ図る / LFAの車検整備 素晴らしい経験に

トヨタモビリティ東京 芝浦店 サービスグループ 世羅 大地さん/レクサスときわ台 テクニカルスタッフ 八川 優祐さん

常に上を目指しキャリアアップ図る

トヨタモビリティ東京 芝浦店 サービスグループ 世羅 大地 さん

4月に入社3年目を迎える世羅大地さんは、現在、30分間の短時間車検『芝浦店高効率・高回転作業トライアル』のトライアルメンバーとして、「サービス部技術室の方々と共に1日最大14台の車検に挑戦し、マニュアル作りに参加しています」という。通常、1日の車検台数は最大7台なので大変な業務量であるが、充実した日々を過ごしている。
自動車整備士になったのは、ガソリンスタンドでのアルバイト経験の中で車の販売や整備に魅力を感じたことがきっかけ。「整備士の資格を取りたい。整備の仕事をしてみたい」と思った。
入社して最初の頃は人間関係が上手くいくかどうかという不安があったという。だが「お店のエンジニアの仲間でスノーボードに出掛けるなど、活発にコミュニケーションを図った」ことで、その悩みは払しょくされた。


 入社1年目は先輩エンジニアとペアで整備を行い、作業を積み重ねて仕事を覚えた。1人で作業ができるようになった時に、やりがいを感じたという。また、「新しいことが身に付く度に仕事の面白さを感じます」と、意欲的に仕事に取り組んでいる。
日々の仕事では、「お客様に車検の見積もりの提示や点検結果の説明なども行いますので、身だしなみと言葉遣いには気を付けています」という。また、初めて作業する車種が入庫するときには、「お客様と接する前に部品名を調べたり、先輩エンジニアに教えてもらったりして、お客さまが不安を感じないようにしています」と準備を怠らない。
今後の目標は、トヨタ技術検定1級や国家資格の自動車整備主任者、自動車検査員の資格を着実に取得し、自動車整備士として「アドバイザーやサービス副店長になれるようにキャリアアップを目指していきたい」としている。

LFAの車検整備 素晴らしい経験に

レクサスときわ台 テクニカルスタッフ 八川 優祐さん

八川優祐さんは先頃、スーパーカー「レクサスLFA」の車検を担当するという貴重な体験を得た。技術トレーナー2人の指導を受けながら、自動車検査員と八川さんの2人で作業を進めた。その感想は「写真でしか見たことが無い特別な車の車検を担当するとは、思ってもみませんでした。素晴らしい経験でした」と語った。
4月には入社7年目、レクサスときわ台での勤務は3年目となる。仕事は入庫の受付から整備が完了した車の引き渡しまで、すべて行う。「お客様に失礼の無いように、言葉遣いだけでなく、困りごとや心配事にもしっかりと耳を傾け、それから作業に入ります」と、親身になって相手の話を聞くことで、ユーザーからの信頼を得ている。

自動車整備士になった理由は「高校生の時に、友人たちに影響されて車好きになり、車を仕事にしたら楽しいのではないかと思うようになりました」ということだ。もともと機械を触ったりいじったりすることが好きだったが、車好きの友人たちと高校生活を過ごすうちに、自動車整備の仕事に憧れを抱くようになった。
だが、入社して最初の頃は、苦しい思いもした。「職場の中で何もできずに迷惑ばかりかけて、役に立っていないことが申し訳ない」と感じる日々があった。それを乗り越えたのは「先輩に教えていただくだけでなく、先輩のやり方を真似して、自分の中に取り入れる」ようにしたことにある。それからは仕事が楽しくなったという。
仕事のやりがいは、「お客さまから『ありがとう』と言われたとき」と「車をお渡しした時に嬉しそうにされているお客様の姿を見たとき」に強く感じるという。今後の目標は「これまでやったことが無い仕事をやらせていただけるように、努力していきたい」と話した。

プロフィール

世羅 大地さん 東京自動車大学校2級整備士科卒、2019年4月入社。米ロサンゼルス出身、24歳。小学生の頃から続けているサッカーや温泉旅行、ショッピングなどを友人たちと楽しむ。

八川 優祐さん 東京工科自動車大学校中野校エンジンメンテナンス科卒、2015年4月入社。埼玉県朝霞市出身、26歳。高校の同級生の友人は全員が自動車整備士となった。その友人たちと休日はゲームや映画などを楽しむ。

会社概要

▽設立=2000年8月▽本社所在地=東京都港区芝浦4―8―3▽代表者=片山守社長▽社員数=約7500人▽拠点数=TOYOTA店舗168カ所、レクサス店舗25カ所、U―Car店舗33カ所