山田さんは、入社１１年目を迎える中堅エンジニアで現在は、グループリーダーとして後進の育成にも積極的に携わる。「高校生までは、自動車への興味が薄かった」といい高校卒業後に情報処理や事務を習得する専門学校に進学するも「自身の中で違和感を抱えながらの２年間だった」と振り返る。
そんな中、兄弟がトヨタ系ディーラーの整備士として働き始めたことから自動車に触れる機会が増えて自動車や整備に対する関心が高まり、整備士学校に進学。２級整備士と車体整備士資格を取得した。フォークリフトを扱うトヨタＬ＆Ｆ福島への入社は、余裕のある就業環境のほかに「作業現場で見た油圧機構の整備は学校のカリキュラムで扱うことが少なく、新鮮味があって楽しかった」ことなどが背中を押した。
　業務は、既納先を訪問しながら車両の整備を行っている。山田さんは担当するエリアが変更されて間もないものの「牧歌的で優しいお客さまが多く、のびのびと働けています」と楽しみながら関係構築や要望の把握を進めている。また、２０２３年からはグループリーダーに就任し、後輩２人の教育にも力を入れる。自身が培った技術や知識を上手に伝えられるよう工夫しつつ「ミスや困りごとを素直に伝えてもらうことが、顧客の信頼獲得につながる」ため、わからないことを気兼ねなく聞いてもらえる雰囲気づくりを心掛けている。
自身の働きがいについては「顧客のトラブルを改善した時の感謝の言葉や自身の成長に加え、目標達成時の報奨金などモチベーションを維持するための環境が整っている」と話す。良好な環境下で、目標とするマネージメント職に向けて業務にまい進する考えだ。