ホンダカーズ茨城西つくば研究学園店のオープン当初からサービススタッフとして活躍していた若林佳孝さんは、昨年10月に同店の工場長に抜擢された。従来の顧客応対に加え、店全体のマネジメントなど責任者の立場で考えなければならないことが増えたという。「充実した日々で、あっという間に過ぎた」と若林さんはこの1年を振り返る。
整備工場からショールームに主戦場を移してからは、より顧客への説明に注意を払うようになったという。顧客に説明する上でまず考えるのは「お客さまがどの程度クルマのことを理解しているのか」ということ。顧客に合わせた説明により、クルマの状況をより正確に把握してもらうことを心がけている。次に、さまざまなデータを駆使してお客さまにとって分かりやすい説明をするように努めている。最近導入された画像レポートを用いた説明は顧客からも好評だという。
若林さんにとって理想の工場長像は「親しみやすさや決断力を備えていることに加え、在庫管理といった店舗マネジメントの面で正確性を有している人」だと強く語る。同店のピットリーダーの秋山拓耶さんとともに「相手に沿ったアドバイス」を心がけて店舗全体のスキルアップを図り、より一層、顧客に信頼される店舗を目指す。
8月に行われた2023年ホンダ四輪サービス技術コンクール北関東ブロック大会のフロントアドバイザーコースで優秀賞を獲得し、11月に開催される全国大会に駒を進めた。しかし、若林さんはこの結果に満足していない。「出場するからには頂きを目指す」と意気込みを語った。