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自動車業界トピックス

東京都やCJPTなど、東京・有明でFC小型トラックの出発式

 東京都は15日、トヨタ自動車やいすゞ自動車などが出資するコマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ(CJPT、中嶋裕樹社長)や物流事業者などと共同でZEV(ゼロエミッションビークル)トラックの社会実装を目指す「東京プロジェクト 燃料電池(FC)小型トラック出発式」を有明ガーデン・スポーツエンターテインメント広場(東京都江東区)で開き、2台のFC小型トラックが関係者らに見送られて出発した。

このプロジェクトは、東京都が自動車メーカーや物流事業者などと協力し、商用ZEVトラックの導入を促すものだ。運行管理と一体となった「エネルギーマネジメントシステム」の構築や、水素ステーション(ST)の整備なども含む。2029年度末までの計画だ。

今回、導入したFC小型トラックは、いすゞ「エルフ」にトヨタの燃料電池システムを搭載した。最大積載量は3㌧未満で最高時速は80㌔㍍。10.5㌔㌘の水素を搭載し約260㌔㍍の走行が可能だ。

CJPTの濱村芳彦取締役は「あらゆる商用電動車の普及を見据えてモデル構築を進めていく」と語った。東京都の潮田勉副知事は「バスに続いて実装されるのが燃料電池トラックだ。いよいよ社会実装に向けたフェーズに入ってきた」と期待を示した。

※日刊自動車新聞2023年(令和5年)5月16日号より