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自動車業界トピックス

留学生にも分かる自動車技術用語辞典を作成

日本自動車大学校(NATS)が独自取り組み 分かりやすく翻訳

  日本自動車大学校(NATS、矢部明理事長・学校長)は、同校で学ぶ留学生向けに日本語の自動車技術用語を分かりやすく翻訳した独自の技術用語辞典を作成し、授業に取り入れている。

同校では海外からも学生を受け入れ、現在は約80人の留学生が学んでいる。来日した学生らは日本語学校で基本的な語学教育を受けているが、障壁となっているのが教科書に多用されている「漢字」だ。

こうした学びの壁を少しでも取り除こうと、同校で内燃機関工学や技術英語を教える郷古実教授らが自動車技術用語辞典の編集委員会を立ち上げ、日本語と英語、ベトナム語の3カ国語を併記した用語辞典を完成させた。

 辞典は、学校の授業や実際の仕事で使われる専門用語にとどまらず、日常会話で使用頻度の高い言葉を含め、約3千語を収録。調べたい言葉をひらがな、漢字、ベトナム語、英語の順に引ける上、その逆引きも可能だ。昨年秋に配布し、留学生からは「分かりやすい」と好評だという。このため、希望があれば学外にも提供するとしている。

※日刊自動車新聞2021年(令和3年)2月5日号より