オリジナリティーあふれる採用活動に取り組むホンダカーズ東京。会社説明会では石田博社長が業界やホンダの位置づけ、同社の成り立ちや会社の方向性などを毎回異なる視点で説明。理由は「どんな人が経営しているのかを理解してもらうため」(石田社長)。採用でも育成でも〝軸は人〟という考えを貫き、採用活動に生かしている。
また、5年ほど前からオリジナルの会社紹介動画を社内で制作し、説明会で展開する。入社1~2年目の社員のインタビューや日常の一コマ、部活動、レクリエーションなどを15分程度にまとめている。技術サービス部の深津健部長は「年が近い先輩社員がどんな働き方をしているのか、社内の雰囲気はどんな感じなのか興味を持つ学生は多い。親近感を感じてもらえているようだ」と手ごたえを示す。
一方で、入社後の働き方などについての質問も増えており「未来について見通しがつきやすい会社を求める傾向が強くなっている」と感じている。同社ではメカニックについては数年前から残業時間と計画達成率を連動させた奨励金を制度化。「効率良く計画的に仕事をし、余暇も楽しめるため良い効果を生み出している」と実感する。今後も〝軸は人〟を重視し、社員の働きやすさの環境整備に注力していく方針だ。