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仕事研究コラム

関東・東北 自慢のメカニック特集 ~クルマの安全・安心を最前線で支える整備士たち~

これからもずっと整備の現場で

車検館
府中店 テクニカルスタッフ
飯野 純一さん

 整備スキルと接客に定評のある車検館府中店の飯野純一さん。工場内では積極的にコミュニケーションを取っているムードメーカー的存在で、全体を見ながら現場が円滑に回るようサポートしている。
中学生の頃に親と一緒にクルマの整備のためにディーラーへ訪れたとき、メカニックの仕事ぶりを見て興味を持ち、機械いじりが好きだったこともあり、メカニックを目指した。整備専門学校を卒業した後は、当時の東京日産(現日産東京販売)に入社。約12年勤めたあと、電気関係の営業職に転身した。その後、縁が合って旧東京日産のグループ会社である車検館へ入社した。
かつての日産ディーラーでは一通りの整備をこなしてきたが、車検館では国産全メーカー車と輸入車を含め幅広い車の入庫があり、新たな対応が求められた。ただ、はじめての車両の整備でも、整備情報はデータ検索などで得られるため戸惑いはなく、スキルの幅を広げられることはやりがいになった。また車検業務においては、ユーザーが店で待っている間に作業をやり終える立ち合いのシステムにも順応した。 車検館では、作業説明などのお客さま対応も整備担当者が行っている。心掛けているのは、クルマの状態を良く見て、ボディの傷やタイヤの減り方などからその人の乗り方を把握すること。また、家族構成などから用途や要望を踏まえた上で提案を行うこと。そして「第一印象も大事」とし、それらの対応力で信頼をつかみ、指名を受けることもしばしばあるという。
そんなマルチな能力と経験値で周りから頼られている飯野さんだが、「これからもずっと現場で工具を使って整備をしていたい」と話し、整備士としての本分を全うしていく考えを示している。

 

「車検館」ってどんな会社?

高いリピート率、いきいきと働ける環境を実現

 「お客さまの約8割がリピーター」という、多くのユーザーから支持を集めている車検館。「過度な提案はしない、信頼される仕組み」としている車検館独自のシステムにより、整備士の自主性を尊重し、ユーザーから頼られ直接感謝される〝街のカードクター〟として車検と整備に取り組んでいる。
アンケート調査などからも高い顧客満足(CS)を得ているのがうかがえる。2023年度は、グループ企業の日産東京販売ホールディングスで掲げている「お客さまを笑顔に─」などの企業理念を軸に事業を推進している。
CSの高い評価は、社員がいきいきと働ける環境を重視していることも大きく関係している。同社にはベテランから新人まで、幅広い年齢層やさまざまな境遇の社員が集まっており、「職場の風通しが良く、コミュニケーションをとりやすい雰囲気」(同社スタッフ)がある。多くの社員がいる中で、退職者がゼロの年もあり、それぞれがやりがいを持って仕事に励んでいる。

プロフィール

日本工学院八王子専門学校自動車整備科卒。2015年に車検館入社。休日は家族と各地のイオンモール巡り。東京都日野市出身、41歳。

会社概要

▽設立=2002年10月▽本社所在地=東京都八王子市堀之内3-27▽代表者=伏見一洋社長▽社員数=88人▽拠点数=首都圏を中心に12店舗、内直営店8店舗(東京都7店舗、神奈川県1店舗)