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仕事研究コラム

関東・東北 自慢のメカニック特集 ~クルマの安全・安心を最前線で支える整備士たち~

新旧問わず日産ファンをフォロー

日産東京販売
烏山店 サービス課係長 テクニカルスタッフ
芳賀 良太さん

 高度な故障診断から古い車両のメンテナンスまで、整備へ情熱を傾けている日産東京販売烏山店テクニカルスタッフ(TS)の芳賀良太さん。
高校生の時に熱中したレースゲーム「グランツーリスモ3」で、他を圧倒する速さの「GT─R」に衝撃を覚えた。クルマ好きになり「日産車に関わる仕事がしたい」と思い、自動車整備専門学校を経て、2006年に当時の日産プリンス東京(2021年7月に日産東京販売へ統合)に就職した。
当初は「お客さまのクルマを整備するという重責がプレッシャーだった」というが、自信を付けるに従い「楽しさ」を感じられるようになった。入社しておよそ10年後のタイミングで参加したエキスパート研修が、自信を深める転換点になったという。約1カ月半、現場を離れて故障診断などの技術を集中的に学び、「普段の言動が変わるくらい自信になった」と振り返る。今では難しい故障診断や工場の工程管理も行うなど、現場で重要な役割を担う。
 一方、モータースポーツへの興味も持ち、趣味でサーキットへ出向いてプライベーターのメカニックに携わったことも。また、19年には「ニッサンメカニックチャレンジ」に、同社代表TSの一人として参加する機会を得た。富士スピードウェイで、スーパーGT300に参戦するKONDOレーシングのメカニックスタッフに加わり、「レースの緊張感を味わえて、貴重な経験になった」という。
今後は電気自動車(EV)など最新車両の整備をこなす一方で、「スカイラインGT─R」などヘリテージパーツを使用するような旧車の整備への関心も示している。「最新のクルマを整備しながら、古いクルマを大事に長く乗られている日産ファンのお客さまも同様にフォローしていきたい」と話している。

プロフィール

東京工科自動車大学校中野校エンジンメンテナンス科(現名称)を卒業後、当時の日産プリンス東京に2006年入社。趣味は愛車(スカイラインGT─R)のメンテナンスなどクルマとバイクいじり。東京都練馬区出身、38歳。

会社概要

▽設立=2021年7月▽本社=東京都品川区西五反田4-32-1▽代表者=菊地文夫社長▽従業員数=2420人▽拠点数=新車105店舗、中古車18店舗